
虹殻カタツムリ
殻の虹色は、どこから来る?
見る位置を変えると、青い殻が淡い金色に。虹をつくるのは、殻の薄い層と周囲の光。雨上がりと乾いた日では、同じ殻の表情が変わる。
本当にいそうな、架空の生き物たち
A Natural History
of the Unseen
雨上がりの殻に、ひとすじの虹。
夜の海には、まだ名前のない光。
どこかに本当にいそうな生きものの、
姿と暮らしを綴じた、小さな博物誌。
空想生物図鑑 編輯室
五つの観察記録

霧の森、雨の翌朝。
光の向きを変えると、殻の奥に淡い虹が現れる。
編輯室より
葉陰をのぞく。水の流れを待つ。小さな足跡をたどる。
殻の色、翅の輪郭、雪に残る歩み。その先に、それぞれの暮らしが続いています。
CATALOGUE OF SPECIMENS
五つの姿、五つの暮らし。
気になる一匹から、頁をめくる。

殻の虹色は、どこから来る?
見る位置を変えると、青い殻が淡い金色に。虹をつくるのは、殻の薄い層と周囲の光。雨上がりと乾いた日では、同じ殻の表情が変わる。

泳いでいるのに、潮に運ばれる。
傘をすぼめて向きを変えても、強い流れには逆らえない。青緑に光る傘の縁と、遅れてたなびく触手。二つの動きから、水の流れが見えてくる。

朝の霜と冬毛は、違う速さで変わる。
毛先の霜は暖まると消える。でも、密な白い冬毛は残る。雪のない季節の姿と並べると、毛色だけでなく、頬や尾の輪郭まで違って見える。
月明かりと露の違いを見る 
本にまぎれる、小さな虫の狩人。
紙のような象牙色の体に、かすれた文字に似た斑点。食べるのは本ではなく、隙間から入る虫だ。夕方になると、広がる指先で棚を渡りはじめる。
名前から。色から。
まだ見ぬ一匹を探す。
NOTES ON HABITATS
場所を知ると、
姿の理由が見えてくる。

TWO KINDS OF LIGHT / 光を見比べる
雨上がりの森の虹と、夜の海の青い点。
暗くなったらどう見えるかで、二匹の違いが分かります。
光を出さずに、輪郭だけが浮かぶ翅も。硝子羽の蛾を見比べる ↗